ヒモの手帖

今日は何を作ろうか

じゃがいものグラタン

寒い季節になると我が家ではグラタンをよく作ります。牡蠣のグラタン、葱のグラタン、魚介のグラタンetc...。中でも基本となるじゃがいものグラタンはシンプルな材料で、簡単にでき、食べ飽きないため、ひと冬に何度も作ります。また、一度じゃがいものグラタンを覚えてしまえば具を変えるだけでいろいろなグラタンを簡単に作ることができます。ほくほくのじゃがいもにとろとろのホワイトソース、こんがりと香ばしく焼けたチーズが冷えた体だけでなく、心まで温めてくれます。

【材料】約2〜3人分
じゃがいも(大きさによって) 3〜4個
小麦粉 大さじ4
バター 小麦粉と同量くらい
牛乳 (お好みによって)500ml〜
塩 適量
チーズ 適量
粉チーズ 適量
にんにく 1片

【作り方】
まず、じゃがいもを洗って皮付きのまま、ひたひたの水からたっぷりの塩を加えて茹でます。

じゃがいもを茹でている間にホワイトソースを作りましょう。鍋にバターを入れてごく弱火で溶かします。全て溶けたら中火にしてバターの泡がふつふつと小さくなるのを待ちます。泡が小さくなったら火を止めて、小麦粉を加えます。泡立て器や木べらでダマがなくなるまで、よく混ぜます。

ダマが無くなったら再び火をつけ、弱火〜中火で小麦粉を炒めていきます。はじめは粉臭くて、もそもそとしていますが、じっくりと火を通すことで粉臭さは無くなり、突然サラッと溶けたようになめらかになります。こうなったら粉にしっかり火が通ったサインです。火を止めて、牛乳を少しずつ加えてのばしていきましょう。

ある程度牛乳が入ったら再び火をつけて、弱火〜中火にしてなめらかになるまで牛乳を加えながら練っていきます。お好みのとろみになったところで塩で味を調えてホワイトソースのできあがり。

茹でていたじゃがいもは竹串や箸を刺してみて、スッと入れば茹で上がり。熱い熱いと言いながら手早く皮を剥いていきます。包丁で浅く一周切れ込みを入れると剥きやすいです。

じゃがいもを剥き終わったら耐熱皿ににんにくを擦り付けて香りをつけます。剥いたじゃがいもをスライスしてきれいに並べて、ホワイトソースをたっぷりとかけます。チーズと粉チーズをまんべんなくふってオーブンやトースター、グリルでこんがりとおいしそうな焼き色がつくまで焼き上げます。冷めないうちに召し上がれ!

出汁巻き玉子

ふわふわぷるぷるの玉子は箸で持ち上げると今にも崩れそうなくらいの柔らかさ、頬張れば口の中に出汁の香りと玉子の優しい風味が広がります。食べるとほっとするような家庭料理の定番です。おかずがもう一品欲しい時やお弁当のおかずにもぴったり。作りはじめは上手く巻けなかったり、焦げてしまったりするかもしれないけれど何度か作っているうちに慣れてきて、必ず上手く作れるようになります。

【材料】
卵 3個
出汁 50〜100cc弱くらいまで
(出汁は少ないほど巻きやすいかと思います)
塩 少々
醤油 大さじ1弱
酒(あれば) 小さじ1
植物油(少し多めに) 適量

【作り方】
まず卵をよく溶いて調味料を全て加えます。生卵に抵抗のない方は味見をするとお好みの味に調整できます。

玉子焼き器に油を多めに引いて強火で熱します。
白煙が出始めたら油をキッチンペーパーなどでさっと全体に広げ、余分は吸い取ります。

卵液の3分の1の量をジュッと流します。玉子焼き機を傾けて卵液を全体に均一に広げて、箸でかき混ぜながら一部を半熟のスクランブルエッグ状にして、中火〜弱火にします。

箸で突いてみて、玉子がめくれるようになれば玉子のへりを一周はがして、向こう側から手前へ思い切りよく箸で巻いていきます。この時、巻く方向に玉子焼き器を傾けると巻きやすいと思います。ここでは少しくらい崩れたり、破れてしまっても仕上がりでは中に巻かれてしまうので心配しなくても大丈夫です。

巻き終わったら空いたところに再度、油を引いて玉子を手前から向こう側に箸で滑らせて移動させます。玉子の下になっていたところにも油を引きましょう。

火を強火にして焦げない程度に玉子焼き器を熱して再度、卵液の3分の1の量を流します。手順は最初とほとんど同じですが、卵液を流した後に既に巻いた玉子を箸で持ち上げて、その下にも卵液を流しましょう。あとは繰り返しとなります。

いよいよ最後のひと巻きです。ここでの成否が出し巻き玉子の顔を左右します。少しだけ丁寧に、慎重に作業すると上手くいきやすいです。とくに焦げないように火加減を調節することが大切です。

無事に巻き終わったらお皿やまな板で玉子焼き器に蓋をして、ひっくり返して出し巻き玉子を取り出します。上手く出来なくても大丈夫。取り出した後にラップや巻きすで形を整えればまったく問題ありません。でも、取り出す時に火傷をしやすいので気をつけて下さいね。

切り分けてから大根おろしや青紫蘇を添えたりするとお店みたいな雰囲気が出ます。冷めても十分おいしいけれどまずはぜひ、湯気が立ち上る出来たてをはふはふと召し上がってみて下さい。



トマトパスタ

トマトパスタは私が小さい頃から母がよく作ってくれた思い出の料理、お袋の味というやつかもしれません。今では彼女に何が食べたいか聞くと必ずリクエストされる我が家の定番メニューになりました。いつも家にあるような材料で、10分もあればできる簡単さも魅力の一つ。一度作ってしまえば保存も効くし、パスタ以外にもお肉やお魚のソテーに添えたり、煮込み料理のベースにしたりと色々な使い方ができるのでとても重宝します。

【材料】約2人分
トマト缶 1缶
にんにく 3片くらい
オリーブ油(たっぷりめ) 適量
水(あれば白ワイン) 適量
塩(味を見ながら) 適量
パスタ お好みの量

【作り方】
にんにくを包丁の腹で潰して、刻みます。
フライパンに放り込みオリーブ油をとぽとぽ。

中火で油に香りを移して、色がつくかつかないかのところでジュッとトマト缶を加えます。

水か白ワインで缶の残りも洗って加えます。
塩を少し加えて中火でぐつぐつ煮込みます。

好みの濃度に煮詰めたら味見をして、塩で味を調えます。茹でたてのパスタにたっぷりとトマトソースをかけてお好みで粉チーズを振って召し上がれ。