ヒモの手帖

今日は何を作ろうか

里芋とお豆腐の煮物

私にはときどき、今日はお肉や油物を食べたくない!という日があります。それは肉食獣の彼女の要望で焼肉が連日続いた時だったり、忙しくて外食が続いてしまった時だったり。そんな時によく作るのが里芋とお豆腐の煮物です。野菜とお豆腐だからあっさりとしていて、胃にもたれることはない。けれどご飯はしっかり進むという、とても優秀なおかずなのです。また、煮魚や他の煮物を作って、あんまりにもおいしくできたけれど、煮汁だけが余ってしまった!なんて時にも、よく里芋とお豆腐を入れて煮てしまいます。このふたつの食材はおいしく煮汁を吸ってくれるのはもちろんのこと、里芋はねっとりほくほく、お豆腐はぷるぷるとろとろという具合に煮上がった時の食感の違いも嬉しいものです。汁気を切ればお弁当のおかずなんかにもぴったりです。ぜひ、一度お試しください。

【材料】約2人分
里芋 1袋
木綿豆腐(焼き豆腐でも) 1丁
かつお出汁 だいたい里芋と木綿豆腐が浸るくらい
醤油 大さじ4
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
塩(味を見ながら) 少々

【作り方】
まず、かつお出汁を取ります。沸騰したお湯にかつお節をひと掴み入れて、ほんの少し鍋の中で踊らせたら火を止めて、かつお節が沈んだのを見計らって漉します。これでかつお出汁の出来上がりです。

里芋の皮を剥きましょう。手が滑ったり、人によってはかぶれたりしてしまうことがあるのでご注意ください。

全て剥き終わったら塩を振って少し揉んだ後、水で洗い流してぬめりを取ります。豆腐は食べやすい大きさに切っておきましょう。

鍋に里芋、豆腐を入れて、かつお出汁をひたひたに注ぎます。塩を最後に、調味料も全て加えましょう。

あとは落とし蓋をして弱火〜中火でふつふつ優しく煮るだけです。里芋に竹串や箸を刺してみて、スッと入るようになったら火通りは大丈夫。汁気を残して、上品に仕上げるもよし、味付けの段階で少し薄味にして、煮汁を煮詰めて煮転がすもよし。でも、あんまり強火でグラグラと煮てしまうと豆腐はスだらけになってしまうし、里芋は煮崩れてしまいますのでお気をつけください。