ヒモの手帖

今日は何を作ろうか

出汁巻き玉子

ふわふわぷるぷるの玉子は箸で持ち上げると今にも崩れそうなくらいの柔らかさ、頬張れば口の中に出汁の香りと玉子の優しい風味が広がります。食べるとほっとするような家庭料理の定番です。おかずがもう一品欲しい時やお弁当のおかずにもぴったり。作りはじめは上手く巻けなかったり、焦げてしまったりするかもしれないけれど何度か作っているうちに慣れてきて、必ず上手く作れるようになります。

【材料】
卵 3個
出汁 50〜100cc弱くらいまで
(出汁は少ないほど巻きやすいかと思います)
塩 少々
醤油 大さじ1弱
酒(あれば) 小さじ1
植物油(少し多めに) 適量

【作り方】
まず卵をよく溶いて調味料を全て加えます。生卵に抵抗のない方は味見をするとお好みの味に調整できます。

玉子焼き器に油を多めに引いて強火で熱します。
白煙が出始めたら油をキッチンペーパーなどでさっと全体に広げ、余分は吸い取ります。

卵液の3分の1の量をジュッと流します。玉子焼き機を傾けて卵液を全体に均一に広げて、箸でかき混ぜながら一部を半熟のスクランブルエッグ状にして、中火〜弱火にします。

箸で突いてみて、玉子がめくれるようになれば玉子のへりを一周はがして、向こう側から手前へ思い切りよく箸で巻いていきます。この時、巻く方向に玉子焼き器を傾けると巻きやすいと思います。ここでは少しくらい崩れたり、破れてしまっても仕上がりでは中に巻かれてしまうので心配しなくても大丈夫です。

巻き終わったら空いたところに再度、油を引いて玉子を手前から向こう側に箸で滑らせて移動させます。玉子の下になっていたところにも油を引きましょう。

火を強火にして焦げない程度に玉子焼き器を熱して再度、卵液の3分の1の量を流します。手順は最初とほとんど同じですが、卵液を流した後に既に巻いた玉子を箸で持ち上げて、その下にも卵液を流しましょう。あとは繰り返しとなります。

いよいよ最後のひと巻きです。ここでの成否が出し巻き玉子の顔を左右します。少しだけ丁寧に、慎重に作業すると上手くいきやすいです。とくに焦げないように火加減を調節することが大切です。

無事に巻き終わったらお皿やまな板で玉子焼き器に蓋をして、ひっくり返して出し巻き玉子を取り出します。上手く出来なくても大丈夫。取り出した後にラップや巻きすで形を整えればまったく問題ありません。でも、取り出す時に火傷をしやすいので気をつけて下さいね。

切り分けてから大根おろしや青紫蘇を添えたりするとお店みたいな雰囲気が出ます。冷めても十分おいしいけれどまずはぜひ、湯気が立ち上る出来たてをはふはふと召し上がってみて下さい。